インターネット新聞という分野があります。 既存の新聞のインターネット版の他に、 日刊ベリタ( http://www.nikkanberita.com/)とか、オーマイニュース( http://www.ohmynews.co.jp/)、JANJAN( http://www.janjan.jp/)など、が有名です。いずれも大新聞の記者ではなく、一般市民(あるいは、セミプロのジャーナリスト)が多様な視点で情報を発信する新聞です。 それはそれで今後に期待するところですが、少なくとも筆者にとって現時点ではまだまだ発展途上のメディアで、現時点であまり積極的に読もうと思うモノではありません。 筆者が最も注目しているインターネット新聞は、シブヤ経済新聞( http://www.shibukei.com/)です。 (姉妹新聞に、ヨコハマ経済新聞( http://www.hamakei.com/)、アキバ経済新聞( http://akiba.keizai.biz/)などあります。詳しくは各新聞を見てください) 人間の社会のなかで、先進国か開発途上国かを問わず情報のニーズというのはこのブログでも下記の記事で書きかけてきました。 国際協力・地域開発と情報 衣食住の次に必要な物は? では、どのように具体的に魅力的な情報を収集・発信するのか? その答えがこのシブヤ経済新聞にあると思うのです。 この新聞は「経済」などと難しい名前が付いていますが、ようはソースは、 ・インターネット上の(双方向の)情報 ・(特化した分野で)足で稼いだ草の根情報 です。 さらに、キーワードは情報ネットワークです。 「情報ネットワーク」とは網の目のように複数の経路で情報が伝わるもので(筆者の個人的持論です)、一般新聞のように情報伝達経路が決まっているものではないと思っていますが、まさにその具現化のようなサイトと思っています。 そんなことを考えるだけで、今後の情報社会の発展の期待にウキウキしてきます。 が、嫁ハンからは「変だ。別に何も感じない!」などと言われたりしています。 うむむ。
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1980年代の後半にタイの地方(スコタイ)で1人で住んでいたときは、とにかく情報に飢えていました。 日本語の情報なんて手に入りませんし、英字新聞に時折小さく載るプロ野球や大相撲のニュースを読むのが楽しみでした。 (勝った負けたくらいしか載っていないので、筆者でも読めました) 月に1回送られてくる 月刊新聞ダイジェスト を読みふけったものです。 本当に当時は情報に飢えていました。 自分はいまバンコクで生活の拠点があります。 バンコクでは、NHK・CNN・StarTVをはじめ世界中の番組が見れるケーブルテレビ TrueVision 注1で見れます。 読売新聞衛星版 や 日経新聞国際版 はバンコクで印刷されて毎朝配達されます。 以前東北タイのナコンラチャシマ(コラート)で住んでいたときも、朝8時には、バンコクから250kmの距離をへて朝8時(日本時間1時)には読売新聞が配達されていました。 日本や欧米の書籍は 紀伊國屋 他日本の本屋で買えますし、わざわざ本屋に行かなくとも Amazon.co.jp からインターネットで注文すれば、数日後には手に入ります。 そもそも、インターネットで、ありとあらゆる情報が手に入ります。 インターネットの速度が遅いとか、 トラブルが多いとか 贅沢を言えばキリはありませんが、まあ十分満足できるレベルです。 何が言いたいかといえば、ここバンコクで暮らす上で「日本の情報に飢える」ことは全くないということです。 家族のことやいろいろな事情をのぞけば、自分的には世界中のどこでも暮らせると思います。条件は、「インターネットが使えること」ではないかと思います。 生活条件が厳しいとか、そんなことよりも「情報がないことの苦しさ」の方が耐えられないと考える人は、案外多いのではないでしょうか。 何を書きたいのかといえば、 「『情報の貧困』におかれている人たちが世の中には大勢いる」ということ。そして、情報の貧困は人間社会にとってかなり決定的な課題ではないかということです。 この「情報の貧困」については、簡単には書けませんので、このブログで少しずつ書いていきますが、「情報の貧困」とは、「情報が手にはいらない」という問題だけではありません。情報が手に入っても、読めない、理解できない、活用できないこともあります。 また、ちょっと極端な例になりますが、「知らなかったら幸せだった 注2」こともあります。 とりあえず、「情報があるのに読めない」ということについて。 スイマセン、続きは、、、元気があれば後ほど。 元気がなければ明日に。 注1;もともとケーブルTV会社のTVが、香港のテレコムアジア系の総合通信会社のTrueに最近買収されて、True Visonとなりました。さらには(10年ほど前は)確かIBCなどという独立系会社でした。 (うろ覚えの記憶を元に書いているのので、間違っていたらゴメンなさい) 注2;「知らない方が幸せか?」は村の開発に携わる人は誰もが1度は考えたことがある疑問でしょう。 また、一方で、考えても考えても答えは出ないので、とりあえずあまり気にしないようにしているのだと思います。この課題についても、追って書いていきます。
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100ドルノートパソコン OLPC(デジタルデバイド 建前編その2) の続きです。 日本には、実はすでにOLPC(One Laptop Per Child;子供全員のラップトップコンピュータ)が何種類もあるのです。 まず代表的なものは、PSPやDS Liteです。ポータブルのゲームプレイヤーです。いずれも本体価格で2万円(170ドル程度)を切る値段で、機能的にはちょっとしたコンピューターです。 小学生のころからこのようなコンピュータを使いこなす子供や若者は、情報社会に適応し、かつ活用する訓練がつめていると思います。 そのように言えば、ゲームマシンの子供への悪影響に眉をひそめる大人が沢山いると思います。 確かにゲームマシンのネガティブな側面はあるのだと思います。但し、それらこそが、教育の問題、管理の問題であり、「ゲームマシンの問題」との問題のすり替えをすべきではないと思います。 次に代表的なものは、携帯電話です。現時点のほとんどの携帯電話はコンピューティング機能こそは不十分ですが、通信・コミュニケーション機能でいえば相当の能力を持っています。また、その機能を使いこなし、活用し、新たな使い方を開拓しているのも、また子供や若者です。 デジタルデバイドの軽減のために、「ゲームマシンや携帯電話を使えない大人に教育を!」というのならまだわかりますが、「デジタルデバイドの軽減のために子供に教育を!」というのは、どう考えてもナンセンスです。 MITの100ドルノートパソコンプロジェクト(OLPC)はこのあたりをよく考えたプロジェクトだと自分は思っています。 ICT技術に関する「子供の教育を大人がする」のではなく、「子供の教育を子供自身がする」という考え方です。 開発途上国でのデジタルデバイドを考えるうえでの大きなヒントが自分は、ここにあると思います。 次に、本音編として書いていきたいと思います。
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デジタルデバイト 建前編 の続きです。 では、デジタルデバイドの低減をするにはどうすれば良いでしょう? 世の中の議論を作者なりに理解すると、非常にシンプルで、 ICT教育インフラ整備が重要となっているように理解しています。 インフラ整備に関しては、非開発途上国では、「通信インフラ(≒インターネット環境)」が課題であり、発展途上国では、それに加えて「そもそもパソコンがない」という問題があります。 自分としては、デジタルデバイド対策がICT弱者に対する対策であるにも関わらず、本当の弱者に対する対策ではなく、弱者をひとくくりにするマクロな対策となるのが不満ですが、、、、、それらは後日本音編で書いていきます。 そして、その「パソコンが無い」との答えが100ドルパソコンです。 http://laptop.org/MITのメディアラボの提唱にいくつかの団体・企業が協賛しています。  そして、いよいよ量産試作機ができたようです。 http://wiki.laptop.org/go/B1_Picturesこのパソコン、ノート型で100ドル(注1)ということで格安と注目されますが、これが単なる格安ノートパソコンではなく、OLPC(One Laptop per Child)であるのは、そのコンセプトです。「すべて」の「発展途上国」の子供にあたえる。そのため、値段のみではなく、使用環境・配布方法・教育方法なども含めてのOLPCです。 個人的には、OLPCのコンセプトに強く賛同していますし、興味を持ってみています。自分的にはこのOLPCはパソコンではなく、電話無しのスマートフォン(注2)に近いものだと思っています。 とりあえず、今回は建前編としてこのくらいで。 なお、タイ政府は、すべての小学生にOLPCを配布する方針をしてしています。(注3) (注1)実際には150ドル程度するとも言われており、それであれば格安ディスクトップとそう変わらないともいえる。また、インテルは対抗400ドルノートパソコンを発表している。作者は別にOLPCにこだわるものではないが、少なくとも400ドルは発展途上国の子供全員に行き渡る価格ではない。 (注2)多機能・高機能携帯電話がスマートフォンなので、「電話無しスマートフォン」といえば意味不明ですが、人間の能力を補完する携帯端末装置がスマートフォンという理解で、「電話機能がついてはいない(注4)スマートフォン」という表現をしました、PDAではない。 (注3)前(タクシン)政権時に決定したことであり、クーデター後どのようになるかは不明。 (注4)将来は、インターネットと電話が同じ同義になるので(たとえば、無線LANとSpypeで現時点でもかなり近くなっている)、わざわざ「電話無し」と言わなくてもよいのかも。
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人間が生きていくうえで「情報」の重要性は非常に高いです。 昔は、青年海外協力隊には「新聞ダイジェスト」なる月刊誌がJICAから送られてきました。一ヶ月分の新聞をダイジェストにしたものです。だから2〜3ヶ月遅れの新聞なのですが、多くの人がむさぼり読んだと思います。 他に日本人がいなく、当初は現地語も話せない、だから話をする人がいない孤独の辛さを身にしみている協力隊員が多いと思います。 青年海外協力隊員の大変さは、食べるものや住環境が劣悪なことではなく、情報がない、コミュニケーションがとれないことなのです。(と、断言してしまいましたが、、、、よかったでしょうか?) 今は電子メールや携帯電話のメッセージで、開発途上国の相当な田舎にいるひともコミュニケーションがとれることになりました。ネパールの普通のにいちゃんと、タイの田舎のねえちゃんが、普通にチャットできるのです。掛け値なく「革命」だと思っています。 自分は、「ICT技術を普及することが人類を救う」と強く信じるICT技術推進派の人間です。インターネットの利用により、物理的・地理的障害をこえて平等に情報の入手やコミュニケーションをとることができます。援助の世界でもICT技術は絶対に使わなければならないツールです。 でも、残念ながら現在はインターネットなどICT技術により、「平等に情報の入手やコミュニケーションをとる」ことができずに、むしろ、格差を拡大しています。情報の格差が経済的な格差のみならず生活の豊かさの格差にもなっているのです。 大阪に住んでいる人が用事で東京に行ったとします。 インターネットを活用する人;・インターネットで飛行機割引価格で切符を購入。 ・インターネットでホテルを直前割引で予約 ・インターネットで地下鉄割引切符を探して購入 ・費用の支払いはクレジットカードで、ポイントGET ・アポをとるには安いインターネット電話 インターネットを活用しない人;・旅行代理店で高い飛行機の切符を購入 ・旅行代理店で高いホテルを予約 ・東京で普通に地下鉄の切符を買う ・いつも現金払い ・電話はいつもNTT 一般的には、「インターネットを活用しない人」は高齢者などの社会的弱者です。社会的弱者がより不便なサービスと高い費用がかかっているのです。ICT技術により、格差が少なくなるどころが拡大しているのです。これをデジタルデバイド(情報格差)と呼びます。 この記事を「建前編」と書いたのは、当然続きがあるわけです。 通常言われるデジタルデバイドを否定するわけではありませんが、開発途上国での援助にかかわる視点から「ちょっと違う」と思うことがおおおいもので。 それについて、これから何回かにわけて書きます。
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タイの中でも東北地方は「イサン」と呼ばれ、貧しいとされる地域です。 ただし、同じ「イサン」といっても「バンコクから車で3時間のナコンラチャシマ(コラート)」と7時間の「ヤソトン」では社会状況も経済的状況も全く違います。 今でも電波が届かなくて携帯電話が使えない地域は多数存在します。でも、そんな地域が「携帯電話の電波が届く」ようになると一気に携帯電話が普及してしまいます。村でですよ。 最近私が思い始めたのは、情報というのは本当に重要な世の中になってきたんだということです。 「インフラ整備」といっても、「道路建設」より「情報網建設」の方が、村の経済・社会状況に与えるインパクトが大きいのではないかということです。 たとえば、ある作物を村で作っています。 どのような作物を作るのか、どのような時期につくるのか、どのような栽培方法とするのか、いかに高く売るのか、、、、 少しでも現金収入を増やして「豊か」な社会にするため、いままで何人もの青年海外協力隊員が活動してきた課題です。各々の技術にフォーカスをあてた(野菜隊員とか家畜飼育とか)や利用できるリソースの活用法にフォーカスをあてた協力隊員(村落開発隊員とか農業共同組合隊員とか)などの活動をしてきました。
ただし、以前は村落の中で完結していたプレーヤーが、交通機関の発達によりどんどん広域化していき、たとえば栽培作物を販売する場所が必ずしも近くの市場とは限らなくなってきました。(さらにいえば、無農薬野菜など付加価値のある製品をバン コクの消費者と直接結びつける動きなどまででてきました) 村の中でグループ化して共同組合を作って、、、、という手法が必ずしも通用しなくなったのです。 この動きが、携帯電話の普及によって、さらに劇的に変わるのではないかというのが、私の推測です。 つまり、たとえば、今までは情報のない農家は、ミドルマンの言い値で作物を売るしかなかった、、、それに対して「グループ化して共同仕入れ共同販売しましょう」というのが、いままでの発想でした、しかし、携帯電話があれば、バンコクの市場に携帯電話で価格を確認して適性価格を知ることが、「自分の農地」にいながらして可能となるのです。もちろん、いろんな作物の価格動向なども。 多分そのようなことができるのは、最低限の教育を受けた人だけでしょう。 でも、農家の娘・息子がいまは、結構大学(含む:ウィティアライ・ラチャパット)に行っていますよね。その大学の質に関しては学校否定的な意見も多くありますが(かつ、かなりの部分に同意しますが;笑)、それでも確実に教育の質は高くなってきています。 しかし、ここ数年で、劇的な変化がタイの農村におとずれる予感を個人的には怖いほど感じており、それに対応できる協力をしなければならないとの思いをひしひし感じているところです。
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先日、バンコクから車で3時間ほどのロッブリから、さらに山の中に1時間の山の中に行ってきました。 「知り合いの知り合いの知り合いの家訪問」というタイらしいわけのわからない状態で、3軒ほどの現地の農家に行ってきました。 結構、衝撃的でした。
驚いたのは、農家で若い娘や息子はおろか、おばちゃん、おっちゃんにいたるまで、携帯電話を持っていたこと。 壁も満足にない畑の中のバラックのような家に住んでいる人たちがですよ。 家で金目のものは、ぼろいテレビと冷蔵庫だけ。 そんな環境で携帯電話が一家に何台もがあるのが、いかにも不自然でした。 彼らは、私が推測するところ、「最低限の衣食住の次は携帯電話」というのが必要性のプライオリティなのでしょう。 以前、山岳民族の村に行ったとき、「村に電気が来たら、その次は『衛星テレビ』」に驚いたけど、テレビまではなんとなく理解できるところもあるが、携帯電話の村での普及は驚きです。 今までの村社会の情報連絡網の媒体と世界と全く別次元の情報網が構築されていく(つまり、「既存の情報網破壊」=「最も密な情報交換相手が近所とは限らない」と共に人間にとって衣食住(および娯楽)の次にっ必要なものは「情報」なんだと改めて思いました。 と同時に、村落開発における、広い意味でのITの可能性を改めて感じました。
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