貧困 その2

青年海外協力隊員は、ボランティアといいつつ、生活手当が支給されます。
派遣される国ごとに、生活に必要な金額が決められています。
自分が協力隊員のころは7000バーツ程度ではなかったかと思います。

いまいくらなのか正確には知りませんが、1万5000バーツ程度ではないかと思います。

自分が協力隊員だったころは、ラーメンが一杯10~15バーツでした。今は20~30バーツなので、約2倍になりました。青年海外協力隊の生活費も7000バーツから1万5000バーツに約2倍なので、その意味では昔も今も同水準かもしれません。

青年海外協力隊員の生活費は、「給与」ではなく、文字通り「生活手当」とのことですが、ではタイの生活にどのくらいかかるのでしょう? (住居費や医療費、渡航費は別途支給されることになっています。)

食費はすべて外食したとしても150バーツあれば十分でしょう。一ヶ月4500バーツ。
交通費は、1日50バーツとして、一ヶ月1500バーツ。光熱費も1000バーツ。交際費、書籍等で一ヶ月1000バーツ。合計すると8000バーツくらいです。多めに見積もっても月に1万バーツもあれば余裕を持って十分生活できます。

そりゃそうですね。タイの最低賃金は1日180バーツ程度。実際はそれより安い賃金で働いている人はいくらでもいます。医療費、住居費とは別に月に1万バーツもあれば毎日大贅沢できます。毎月5000以上も貯金できる計算になります。

しかし、実際は、なぜか「足りない」と感じている人も多いのではないでしょうか?

バンコクでは、デパート・専門店に高級な物品があふれています。中流のタイ人と食事にいくと、一人500バーツ食べるのは簡単です。飲みに行くと1人1000バーツくらいすぐです。また、企業の駐在員など生活費が何万バーツの人も大勢おり、そういった金銭感覚の麻痺した人たちとつきあうと、お金がいくらあっても足りません。日本で生活するよりもはるかにお金がかかるのが、バンコクの生活なのです。

でも、最初に書いたように、タイの物価水準からすると月に1万バーツで足りるはずなのです。 でも、足りない。

そこにあって、他人は買えるのに、自分は買えない。
人(日本人駐在員)がお金を持っているのに、自分は持っていない。

だから、お金が足りないと感じるのですね

多分、タイにバンコクがなかったら、日本人が他にいなかったら、月に1万バーツで十分な生活ができますよね。
ないものを我慢するより、あるものを我慢する方がずっとつらいのです。
つらいから、その辛さがいろいろ変な風に悪影響をあたえるのです。
「何も無いところで頑張っている」のならやりがいも感じるかもしれませんが、「(周りの日本人は良い生活をしているのに)自分だけがなぜ、少ない生活費で暮らさねばならないのか」などとネガティブに考える要素にもなります。

自分はこれも「貧困」の一種と考えます。もちろん、、生命が脅かされる貧困ではありませんが、精神衛生上の貧困であり、生活のに重大な影響を及ぼす要因であると思います。

タイの貧困問題は、実はこのような問題が大きいのです。地方の農村で現金収入源が少ないのに、車や家電製品など消費財にあふれているのを見て驚いた経験を持つ人が多いと思います。それは、タイの「豊かさ」を示すのではなく、「貧困」をあらわしており、それにより様々な生活の問題を生じさせているのです。

タイの村で仕事をする人は、タイの地方の貧困とはなにかを考えるのが必要だと思います。


http://okui.blog77.fc2.com/blog-entry-161.html
↑ 関連記事;貧困 その1

http://www.ide.go.jp/Japanese/Research/Theme/Soc/Pov/
↑ 作者の考える「貧困」ではなく、一般的に言われる貧困


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