ミャンマーの女の子

青年海外協力隊員としてタイの地方で働いていました。ある日、誰だったか日本からお客さんが来ました。

来客;日本人が誰もいないところで働いているのですか?」
自分;この街には、日本人はいないけど、ちょっと行けば意外と日本人がいるんですよね
来客;ちょっと行くってどこに日本人がいるのですか?
自分;東に60kmのところに1人、西に80km行ったところにも1人いますよ。
来客;無言

60kmや80kmは「ちょっと」とは言わないらしい。

日本人が他にいないことや生活が大変な場所で働いている青年海外協力隊員をねぎらう人は多いような気がします。
でも、そんなものは大した問題ではないのです。
青年海外協力隊員が現地で何がつらいかといえば、頑張っても頑張っても「仕事がうまくいかないこと」なのです。


と、作者は、いつも強調しています。

が、


あるときミャンマー国境に近い場所に行きました。レストランでメシを食べようとすると、従業員のタイ語がカタコトです。しかも、十代前半の子供です。なんとか話をすると、歩いて何日もかかるミャンマーの山の中から出稼ぎに来たそうです。もう2年間も働いているのだが、一回も家に帰っていないそうです。

子供ができてベビーシッターを捜しているとき、「英語ができる」ということでミャンマー人の女の子を紹介してもらいました。やはりミャンマーからの出稼ぎですが、労働許可をとるために、袖の下が年に1回7000バーツ必要と言っていました。不安定な身分で何の保証もなく、外国で一人で働いているのです。

以前住んでいた近所のカレン族の女の子の家族は、紛争地域の難民キャンプで暮らしていました。ある日彼女の家族から彼女に取り次いでくれないかと、電話がありました。(家族は電話屋から電話をかけているので折り返し電話はできない) 内容は、「彼女のお兄さんがミャンマー政府軍に殺された、と彼女に伝えてくれ」とのことでした。

また、彼女の友達のやはりカレン族の女の子が妊娠しました。父親はオーストラリア人で、「今、オーストラリアに帰っている。そのうち迎えにくる」とのことでしたが、少なくとも自分の知る限り赤ちゃんができても父親が来た形跡はありませんでした。(その後、どうなったのでしょう)


厳しい状況で生きている人が大勢いるのですね。


青年海外協力隊員が現地で何がつらいかといえば、頑張っても頑張っても「仕事がうまくいかないこと」なのです。

などと、言えなくなってきます。

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://okui.blog77.fc2.com/tb.php/213-23f85f24