村での生活と机上の空論

引き続き、takaさんのコメントです。

文字にすると挑戦的な言葉に見えてしまうのですが...

■"参加すること"あるいは"参加してもらうこと"だけで、何とかなると思いこんでいませんか?

上記の質問をする背景を説明すると:
会社で、担当者だけでは解決できない大きな課題が生じた場合、関係者を集めて会議を開きます。 ところが、大きな課題を解決した経験が少ない人の中には、「会議を開いて人を集めるだけでなとなる」と早合点してしまう人がいます。 或いは「会議で課題を共有することで、責任が分散し、負担が軽くなる」ということだけで、課題がうまく解決しなくても満足する人もいます。 困ったもんですね。

そういう経験があるので、さくらぎちょうさんが、あまり具体的な方法論や例の説明をせずに、「エンパワーメント」の考え方、理念を力説すればするほど、私は、逆に、「当事者の主体的参加」だけで何とかなると主張しているように思えてしまいます。 恐らくは私の誤解で、かつ、杞憂だと思います。 が、そのように解釈してしまえる余地、リスクがあることを説明した方が良いかと考えた次第です。

正直に言うと、
ずーと、「理論」の話が先行して「実行面」の話を聞けないことに
違和感を感じている次第です。
参加してもらった上でどう推進するかを具体的に教えてくさい。



うんうん、と肯きながら読みました。
takaさんの主張としては、やくざ的に言えば、

「グタグタ言わずに実証してみろ!」

ということですね。

200%同感です。

実は知り合いでタイのNGOで5年間活動した人がいます。

それだけの人なら、いくらでもいます。

その人は、タイのローカルNGOで、タイの村にはいって、村の人と一緒に生活し、一緒に考え、一緒に悩んだ!
その経験を5年間行ったのです。

その成果を客観的に問えば、「村で生活したの? 大変だったね。 それで村の生活が向上した客観的指標はどうなの?」となるでしょう。

実はその人に客観的指標を問うても何もでて来ないのです。

しかし、筆者的には、「5年間の村での生活」はとてつもない成果だと思うのです。それが、村の開発での基本です。アカデミックな調査もワークショップも所詮は、村で生活できないからやむ得ずするだけのことなのです。
それが、表面的にアカデミックを学んで来た人は、「アカデミックな調査が重要で、ただ単に村で生活することは重要でない」などと勘違いしてしまいます。さらに悪いことに、そのような高学歴の人は指導的立場に立ちやすい傾向にもあることなのです。

以前タイの官僚と話をしていたとき、「開発にかかる官僚はもっと村で生活体験をして村人の気持ちを体で感じることが重要」と言ったとき、「開発にかかる官僚は、大学院で村での調査をしているから村のことは知っている」と自信たっぷりに返されてうろたえたことがあります。

takaさんの危惧と共通する部分はありませんか?


「エンパワーメントアプローチが社会を変える」というのは、今まで野経験を通じた筆者の確信です。
但し、まだまだエンパワーメントは新しい考え方で、それを客観的に実証した具体例は限られるのが現状です。
注目を浴びている考え方ではありますが、主流とはいえないとは思います。だからといって、「実証された具体例が少ない」=「机上の空論」とは言えないと思います。

エンパワーメントに関しては、これからもこのブログで可能な限り具体的に書いて行きたいと思います。

エンパワーメントアプローチ

エンパワーメントアプローチによる驚くほどの成果がでています。まさに驚異的といえるほどです。それが筆者をエンパワーメントオタクに駆り立てた理由でもあるのですが。
ただし、まだまだ具体的事例は少ないのと、長期的に見た広がりについては引き続き検証が必要です。

自分の今の仕事ともからむので、ココに詳しくは書けないこともあるのですが、別の形で発信もしていきたいと思います。

[ 2007/03/30 01:07 ] [ 編集 ]

試してみることに失敗はない

なるほど、エンパワーメントを実践しつつあるということですね。理解致しました。

 >takaさんの主張としては、やくざ的に言えば、
 >「グタグタ言わずに実証してみろ!
 >ということですね。

うーん...。そうではなくて、
「エンパワーメントの考え方については理解したので
 "実際にやってみたら、こうだった"という経験を
 聞きたい」
という意味です。
「考え方に疑問が残っているから実証しろ」
ではありません。

 >エンパワーメントに関しては、これからもこのブログで
 >可能な限り具体的に書いて行きたいと思います。

はい。楽しみにしています。

コメントを書いていて、「仕事は楽しいかね?」(デイル・ドーテン著)という本の言葉を思い出しました。
"きみたちの事業は試してみた結果失敗に終わったんじゃない。試すこと自体が欠落してたんだ。"

さくらぎちょうさんは、まさに試されている最中なんですね。 変化を生み出すのは、やりがいのある仕事だと思います。 頑張ってくださいね。


当方は、年度末、かつ、人事異動/組織変更のシーズンでバタバタ状態です。 が、記事は楽しく拝見しています。 また余裕ができたときに質問をするので、教えてくださいね。
[ 2007/03/28 07:13 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://okui.blog77.fc2.com/tb.php/353-6e5c5604