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キャパビルと研修

オフコース メイビー  の続きです。

援助の世界の業界用語?で、「キャパビル」とか「キャパデベ」とか使うことがよくあります。「Capacity Building」とか「Capacity Development」のことで、難しく言えば、この2つは違うそうなのですが、簡単にいえば、要は組織や個人の「能力向上」のこと。

そりゃ、能力向上は必要だなあ! 筆者も能力向上したい。(注1)

注1;盲目的に「能力向上はすばらしい」とは言い切れません。例えば、筆者は能力が無いので「あいつに仕事を頼むと変なことになり、余計後始末が大変だ!」と思われているので、筆者にでもできる簡単な仕事しか回ってきません。下手に筆者が能力向上してしまうと、ややこしい仕事が回ってきて、大好きなスマートフォンいじりをする時間も無くなってしまう危惧があります。


能力向上が必要! という意見に逆らうつもりはありません。
でも、能力といってもいろいろな能力があります。どのような能力向上が必要なのか? どの程度能力向上が必要なのか? なぜ能力向上が必要なのか? の議論がないケースも多く見られるような気がします。

ようは、「キャパビル」っと言っとけば美しい提案書になるだろう程度の発想もあるのではないかと思います。

さらには、「開発」=「能力向上が必要」=「手っ取り早く能力向上」=「研修の実施」 として、「キャパビル=研修」というような開発援助プロジェクトを見ることが多いような気がします。そして、援助関係者も裨益者も研修ばっかりやっている、、、、


そして、村は豊かになったの? サスティナビリティはあるの?

ニーズ調査を村人にしたら、
「研修をして欲しい!」。。。そりゃ、日当・交通費をもらってタダで研修が受けられたら筆者だって受けたい!

研修が終わってアンケートをとったら、
「よかった。また研修をして欲しい!」。。。そりゃ、日当・交通費をもらって研修してあげたら誰だって「良かった」っていうわな!

そして、「ニーズ調査のうえで研修を実施し、受講生から非常に高い評価を得た」という援助側の報告書がまたできるのです。

ディプロマティックな人間になるための道のり 小金の請求  から引用させてもらいます。

曜日の昼に電話が。来週から行う研修で、うちが提供する予算が足りないのでその追加依頼のファックスを私宛に送ったという。
「こちらは文面に書いてあった予算以上は出せないし、アノ予算で充分のはず。もし不足しているのなら、金はそっちで工面して下さい。もしそれが出来ないなら、研修は中止です」と言うといきなり態度が変わって「はい、充分です。送ったファックスは捨ててください」だと。

お金の請求となると土曜日でも動くのである。当たり前か、、、

前回も書いたが、研修、会議と役人を海外出張に連れて行くという活動がメインの機関がある。そしてこれらに出席すると交通費と日当は出る。そしてこれらの活動はキャパシティー・ビルディングとして予算がおりる。こんなことして開発援助とか言っているんだから呆れる。

なので研修とは小金をもらえるチャンスと思ってそれにつけこんでいる役人がいて当たり前。しかしこれじゃ、発展は望めない。しかし、発展を本当に国民が望んでいるのかも謎である。



この記事へのコメント
Posted by さくらぎちょう 2007年06月14日 00:34「キャパビル=研修」って発想が諸悪の根源ではないかなあ。確かに研修で詰め込むと、「あれもこれもやりました」って感じで見かけの実績さえつければいいという国連向きなんでしょうが。。。。(ちょっと、今気が立っていて攻撃的なことを書いていますが、お許しを)
日本的な「丁稚奉公システム」が国際社会で見直される日が来るのか?

個人的には、「エンパワーされた住民が社会を変革する」エンパワーメントアプローチ(政府職員は対象としない)が一押しですが、エンパワーされた住民が社会を変革するには政府の協力が必要なのも事実です。そして、そのためには甘い汁も必要。。。。。ああ、ますます政府職員アレルギーが強くなってくる。

Posted by gambei 2007年06月16日 03:30「キャパビル=研修」って最低ですよ。大体キャパビルという名目でやってくる講師だって海外から呼んでくる場合が多いのでズレていること多いし、、、(それって私の属している機関&姉妹機関のみかしら?)それにしても「甘い汁」って必要なんですかね?甘い汁で惹きつけたとしてもそれこそ金の切れ目は縁の切れ目だと思うのですが、、、
私が怒りを感じるのは予算消化の為にキャパビルと称して豪華ホテルやヨーロッパで研修をする機関があるということです。しかもそれしか活動がないという、、、、

Posted by さくらぎちょう 2007年06月17日 01:24『「甘い汁」って必要なんですかね?甘い汁で惹きつけたとしてもそれこそ金の切れ目は縁の切れ目だと思うのですが、、、』

その通り!! 研修を見かけ上成功させるための甘い汁(=高額な日当や講師謝金etc)は、百害あって一利無し。でも、そのとき一時限りの利用をするために甘い汁を吸わせる(例;住民のエンパワメントを促進するための法律・仕組みを作るための研修)であれば、その時利用すればあとは用無し、で良いのだと思います。気持ち的には嫌ですが。 必要悪だと思うのです。でも、先日現役協力隊員と必要悪について話をしていたら、思いっきり否定されてしまいました。自分も必要悪を語るなんて、汚い大人になったんだなあ、と思いました。

Posted by gambei 2007年06月17日 03:20私はあまり意味のないと思われるプロジェクト申請書を書く時に活動内容にキャパビルと書きます。何をしたらいいのか分からない時に使う便利な言葉です。

私は汚い大人というか、怠け者なオバハンです。

日本って研修に参加するのに参加費用みたいなのってもらいますっけ?

これって一時問題になった、日本の省庁の役人が国連に出向する時の給料2重取りみたいなもんですよね。



丁稚奉公

がんべいさん、
誰かと思いました。

「丁稚奉公システム」について語れる程ではありませんが、いろいろ考えることはあります。近々書いてみます。
[ 2007/06/20 02:18 ] [ 編集 ]

日本的な

「丁稚奉公システム」についてもっと具体的に教えていただけたら有難いので、是非ひとつコラムを設けて下さい。

最近日本の知的資源&技術を生かした援助のプロモーションをしたいと思っているのですが、なんかそんなのありますかね???
[ 2007/06/19 19:25 ] [ 編集 ]

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