「エンパワーメント」とは?;辞書でひいてみた

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ジーニアス英和大辞典・リーダーズ英和辞典・ランダムハウス英和辞典・オックスフォード英英辞典・大辞泉・ブリタニカ国際大百科事典 などなどはいっている優れものの辞書です。

早速、このブログのテーマでもある「エンパワーメント」をこの辞書でひいてみました。
まず日本語でひいてみます。

大辞泉(小学館)
1.権限を与えること
2.社会福祉政策において、従来のサービスを提供するやりかたとは別に、受益者に直接手渡す補助金を増やして、それを選択する権利を与え、政府の介入や裁量を減らそうとという考え方。


なんじゃそりゃ?

気をとりなおして、

ブリタニカ国際大百科事典(Britannica)社会・組織の構成員ひとりひとりが、発展や改革に必要な力をつける(エンパワーメント)という意味の言葉。1980年代ににおける女性の権利獲得運動のなかで使われるようになった言葉であるが、現在は対象が拡大しつつある。企業経営においては、従業員全員が経営の各段階で参加して生産性の向上を目指す意味で使われ、開発政策の手段としては、住民自身に貧困から脱却するための力をつけさせる意味で使われるようになってきている。

ちょっとはマシになっている。でもいまいちピンとこない。

「エンパワーメント」は日本語になっていないのか?
日本語の辞書はあきらめて英語辞書で「Empowerment」と、ひいてみる。

ジーニアス英和大辞典(大修館書店)
権限を与えること;(少数派集団[民族]への)政治権力の強化;(従業員の)自由裁量の増大。

リーダーズ英和辞典(研究社)
  empower
  ---に公的[法的]な権能[権限]を与える;---に能力[資格]を与える
  empowerment 上記の名詞形

ランダムハウス英和辞典(小学館)
  empower
  1.<特に法的・公的に><人に><---する>権能[技能]を与える
  2.<人に><---できる>ようにする;<---することを>許す
  empowerment 上記の名詞形



なんじゃこりゃ?めちゃくちゃやんけ!
あまりのひどさに絶句状態!

じゃあ、英英辞典はどうだ?

Oxford Dictionary for English(Oxford University Press 2003)
   Empower
1.give (someone) the authority or power to do something
2.make (someone) stronger and more confident, especially in controlling their life and claiming their right



「人に、力と自信をつける。特に自己の人生に責任を持ち、権利擁護に関して」(筆者意訳)


おお! さすが、オックスフォードではまともな説明になっている。

短い文章なので十分ではないと思うが、最低限的確な説明になっている。

世の中では、「力をつけることをエンパワーメントといいます」とか、「権限を委譲することがエンパワーメントです」とかわけのわからない事を言う人がいる。

「住民に職業訓練をして収入向上を行い住民をエンパワーメントします」って、微妙に違うのです。

この文章が100%間違いとはいい切れはしないけど、エンパワーメントの考え方がわかっていてば、このような文書にはならないと思います。

インターネットの百科事典;ウィキペディア(Wikipedia)でもひいてみました。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88


エンパワーメント (エンパワメントとも、Empowerment) とは一般的には、個人や集団が自らの生活への統御感を獲得し、組織的、社会的、構造に外郭的な影響を与えるようになることであると定義される。(中略)

フムフム! 難しく書いているので意味はよくわからないが、間違いではなさそう。

エンパワーメントはきわめて多義的である。(中略)

そうですね。だから、表面的な意味ではなく、「その心;エッセンス」を理解することが大切ですね。

端的にいえば「力をつけること」と理解されることが多い。そもそもこのエンパワーメントという概念自体が多義的なものであることから、そのような解釈がけして誤りとはいえないが、エンパワーメントの概念が真に意図するところは、人間の潜在能力を信じて、その発揮を可能にするよう平等で公平な社会を実現しようとするところに価値を見出す点であり、たんに個人や集団の自立を促す概念ではけしてない。何か目前の課題がある場合に当事者が自身の置かれた状況に気づき、問題を自覚し、自らの生活の調整と改善を図る力をつけることを目指す意味が用いられるものであるといえる。(後略)

そのとおり。すばらしく説明してくれている。
「エンパワーメントの概念が真に意図するところは。。。。。」以下は需要です。

「エンパワーメント」を「力をつける」と訳している辞書よ、ウィキペディアを見習ってくれ!

(言葉でうまくエンパワーメントを説明できない筆者も見習う必要がある!)







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