東急東横線廃線跡とみなとみらい

横浜のみなとみらい線の開通とともに、東急東横線の横浜・桜木町間が廃止されて3年ほど立ちました。みなとみらい線は予想を超える乗車人数で賑わっているそうです。

「みなとみらい」の知名度は確実に増しています。

が、一方で一般の人には「みなとみらい」単体の知名度が増しているだけで、既存の横浜の街との位置関係などは、一般にまだまだ知られていないようにも思います。

先日も友人が東京からパシフィコ横浜に行くのに、わざわざ横浜駅でJRからみなとみらい線に乗り換え、みなとみらい駅に行ったようです。

たしかに、パシフィコ横浜の最寄り駅はみなとみらい線みなとみらい駅です。

でも、JR桜木町駅から歩いてもたいした距離ではありません。
動く歩道があったり開放感のある風景があったり、クィーンズスクエアがあったりで、むしろ「歩くのが楽しい」のが桜木町駅からパシフィコ横浜です。

それに、横浜駅でJRからみらとみらい線への乗り換えはあまり便利ではありません。
東京から、パシフィコ横浜に行くのは、京浜東北・根岸線で桜木町駅に行くのが正解!
値段もそちらの方が安いしね。

同様にアンパンマンこどもミュージーアムの最寄り駅は「みなとみらい線の新高島駅」だが、「横浜市営地下鉄高島駅」や「JR桜木町駅」からも十分歩ける。少なくとも、地下鉄やJRからわざわざ「みなとみらい線」に乗り換えるくらいなら歩いた方が絶対いいと思う。

でも、そんなことは意外にあまり知られていないのですね。


で、今日の本題は、その「東横線の横浜・桜木町間廃線跡の活用方法とみなとみらいとの関係について。


みなとみらいは、横浜駅周辺の商業地と関内を中心とするビジネス街の中間に位置し、職住商遊の水際都市を造ろうというもの。(ちょっと違ったか? 筆者的にはこう理解しています)


でも、筆者が特にみなとみらいが気に入っているのは、野毛やその周辺などの庶民的な街と新しい街の融合であるから。
(堺屋太一の「新都建設」でも既存市街地と融合した新首都建設を主張していた。個人的には、多摩ニュータウンや泉北ニュータウンなどいわゆる「ニュータウン」に魅力を感じないのは既存市街地との融合がなされていないため)

でも、実際には、みなとみらいと既存市街地は京浜東北線・根岸線(および東急東横線廃線跡)にはばまれ、回遊性に大きな問題があるようです。(地元では「万里の長城」と呼ばれているらしい)


そんななかで、数年前に発表された東横線廃線跡の活用にかかるコンセプトイメージは、こんな感じです。↓

東横線廃線跡旧_R
これは、国土交通省のホームページに載っていました。 (http://www.ktr.mlit.go.jp/yokohama/ir/06_other/01_kisya/20040625/20040625.pdf) 

ひと言でいえば「東横線廃線跡を遊歩道にしましょう!」ってだけ。
正直、「なんてつまらない計画だ!」って感じです。

わざわざ、東横線跡を散歩しなくても、横浜には、臨港パークや開港の道などを散歩するわい!!!




そして、今回横浜市のホームページで新たにコンセプトが公開されました。
http://www.city.yokohama.jp/me/keiei/kaikou/souzou/new/pdf/080128.pdf

横浜ケイザイ新聞 「東横線「横浜~桜木町間」高架と旧桜木町駅の活用方針が決定」 も参照。


東横線跡_R
こちらが、全体イメージです。
ポイントは2点。
・にぎわいを演出する魅力の創出
・みなとみらいと旧市街を魅力的に接続する回遊性

とってもすばらしい。

高島付近_R
およびでは、ペデストリアンデッキ(ア)と地下鉄通路(イ)でみなとみらいと地下鉄高島駅付近と接続するとともに、桜川の水際、旧横浜駅(2代目横浜駅跡)の近代遺跡、そして、旧東横線高島駅や高架下の空間を活用した個性ある店舗・ギャラリー・文化芸術スタジオなど「まちの賑わい」の創出です。

(しかし、こうして地図を見るとセガの施設の存在感の大きさはすごいですね。日産本社ビルが小さく見えてしまう)


花咲町付近_R
地点(岩亀商店街付近)でも、みなとみらいとの接続。


紅葉坂_R
そして紅葉坂付近をペデストリアンデッキ、みなとみらい(ランドマークタワー付近)と結ぼうというもの。紅葉坂は、能楽堂、青少年センター、県立図書館などカモン山公園など横浜・神奈川の公共文化施設が集中している場所。その場所とみなとみらい、さらに桜木町駅と遊歩道で接続することにより回遊性が大きく増すと思います。



と、ここまでは発表されている資料からです。
筆者的には大賛成の拍手を送りたい気分です。


ここからは、筆者的アイデア(期待)です。
今まで、この遊歩道には何の期待もしていなかったのが、横浜市の発表で、いきなり期待がふくらみ始めました。


みなとみらい旧市街接続地図_R

まず、「旧市街の魅力の再発見」そして「回遊性をさらにふくらませる」が筆者の主張です。

「旧市街の魅力の再発見」としては、①岩亀商店街や②伊勢町商店街など昭和を色濃く残すレトロな商店街を観光資源として生かそうということです。メジャーな観光資源にはならないが、みなとみらいや遊歩道からの周遊性を増すことによって「通好み」の多様な横浜を演出する場所のひとつになりそうです。
コンビニへ行こう;横浜異色案内  も参照)

「回遊性をさらにふくらませる」に関しては、上記岩亀商店街や伊勢町商店街・紅葉坂の方から、野毛山公園方面への回遊性です。つまり、③野毛山動物園の裏口の出入りをできるようにするのです(現在は裏口は閉鎖されている)。 野毛山動物園は無料の動物園なので気軽に行けるのがポイント。つまり、動物園内部を「通路(回遊路)」として片道のみに使って、野毛山公園方面と伊勢町商店街・紅葉坂方面を結ぶ(その先には当然みなとみらい)のです。
もう1点は、横浜市の資料にも少し書かれていますが、④野毛・北仲と遊歩道のペデストリアンデッキなどでの接続です。今はなんだか裏道のような雰囲気を行かねばなりませんが、楽しく明るい道で結ぶことにより回遊性が増すのではないでしょうか?

横浜住民でもない(参考;日本への一時帰国時の宿泊場所(「さくらぎちょう」のいわれ) )の妄想でした。




野毛山動物園の裏口

野毛山動物園は、無料で気軽に行ける市民動物園ですが、わざわざ行くにはちょっと不便。散歩のついでによれる周遊コースに動物園がはいるというのはいいですよね。野毛→野毛山動物園→紅葉坂 やその逆コースが。 そういえば、野毛山公園プール跡地の計画は何かあるのでしょうか? 確かに東横線跡地の「高さ」はネックですよね。みなとみらいから紅葉坂にどのようにペデストリアンデッキがつながるのでしょうね。車いすやベビーカーでも行けるようにして欲しいのですが。
[ 2008/02/06 01:25 ] [ 編集 ]

野毛山動物園の裏口に繋げる案とっても良いですね。
JRと旧東横線が同じ高さにあるのが今となると何かとネックとなるようですね。

東横線跡の遊歩道は根本的に作り直して、下層部にかっての表参道の同潤会アパートに出店していたような小さなアトリエやショップを並べられると楽しそうなんですが、お金かかりますからねぇ。。
[ 2008/02/03 11:52 ] [ 編集 ]

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