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北への旅 3;国境の村

北への旅 1;竹細工のおもちゃの村
北への旅 2;山岳少数民族ホームスティの村

の続きです。


「国境」という言葉にはなんとなく惹かれるものがあります。




以前バンコクで住んでいたときに、お手伝いさんを雇いました。

※「お手伝いさんを雇う」というと「凄まじくセレブ」のように聞こえますが、
経済各差の激しいタイでは、日本で言えば「子供を保育園に預けて働きにでる」程度の感覚です。
また、貧しい遠い親戚の娘への支援という意味も兼ねて雇用しているケースも多くあるようです。



そのお手伝いさんが、ミャンマーのカレン族の女の子でした。


実は隣の家はイギリス人の家庭だったのですが、
その家でミャンマーのカレン族のお手伝いを雇っており、その人に紹介してもらいました。

ミャンマーのカレン族はキリスト教徒が多く、英語ができるので特に欧米人に重宝されます。
(逆にタイ語はできません)


そのお手伝いさんの家族の家はミャンマー国境のメソット近くの「難民キャンプ」の中。

私の家で働いているとき、お兄さんがミャンマー軍との戦闘で死んだりして、厳しい現実がそう遠くない世界にあるのだということを身近に感じたりしました。

その女の子ですが、
「気は優しく力持ち

のとってもいい娘でした。
(本当に力持ちなのです。何十キロもある重たいものをヒョッと持ち上げていました)



ところで、タイでは外国人に対してすごく寛容な国です。

バンコクに住んでも田舎を旅行をしてもすごく親切に受入てくれます。

が、それは実は「日本人」だからという一面が多分にあります。

ミャンマー人、ミャンマー・カレン族、カンボジア人、ラオス人などへの蔑視、差別は相当強いものを感じます。


地方でも外国人の住む地区は貧しく、かつ行政サービスは受けられない場所が多いと感じます。


地域の有力者と話をしても、貧しい外国人が住み着いていることは、まずはあまり公にしませんし、その点を指摘しても無視するがことく発言をしたり、苦々しく思っているような発言をされることが多いと思います。


ところが、メソットやメーサイなどミャンマー国境、ノンカイなどラオス国境の人たちと話をすると、
ミャンマー人やラオス人を共存する隣人として受け入れる温かさを感じます。


国籍云々より、以前から同じ場所に住むコミュニティの一員として受け入れる風な発言を聞くことが多いと感じるのです。



で、国境の話でした。


今回の旅行でタイ北部の国境近く3箇所に行きました。
(いずれの箇所も基本的には現在は安定していますが、状況は常に変化する可能性があります。行く場合は必ず『地元で』信頼できる筋(軍・警察・行政機関など)に治安状況を確認してください。
また、国境近くの山林部の安全の確認は特に困難です。幹線道路からそれて山林部へはいるのは、命知らずの人だけにしましょう! (少なくとも私は近づきません))

今回行った場所は


①ドイアンカン近く ;ラフ族(ムスー族)の村など
②フアメーカム近く ;ラフ族(ムスー族)の村など
③プーチーファー近く;モン族(メオ族)の村など



国境の村_R

①ドイアンカン(Doi Angkhang;ดอยอ่างข่าง)はチェンマイ北部。もともとはミャンマー国境近くの麻薬栽培地帯でしたが治安対策強化、インフラ整備、山岳民族の定住化政策とともに、王室プロジェクトで果物、花など温帯作物の栽培を行いました。現在は、「ドイアンカン」ブランドの農作物は無・低農薬の安心高品質として有名です。また、近隣はリゾートとしても有名です。

②フアメーカム(Hua Mae Kham;หัวแม่คำ)は中国国民党の陣地があったドイメーサロン(現在は大観光地)の北。ミャンマー国境に半島状に突き出た場所です。古くは麻薬王クンサーの拠点があったようです。十数年前に仕事でこの場所に行きましたが、そのころは道路は凄まじいダート道。滑り止めのチェーンをはいた4WD車で必死の思いで行きました。当時はすでに、治安面では問題はなかったのですが、まだその地域は軍が直接行政サービスを行っていました。それでも「今はすごく良くなった。数年前までは道路がなく、現地に行くには徒歩かヘリコプター」とのことでした。

その後、急速に開発され、今は道路も整備され(一部ダート道は残っていますが、たいした事はない)行政サービスも地方自治体に移管されています。観光開発も急速にされています。 が、まだまだ観光客がワンサカ訪れるような状態ではありません。
→今のうちに行かないと観光化されてしまうかも?

③プーチーファー(PhuCheeFa;ภูชี้ฟ้า) は直訳すると「空を指差す山」。その名のとおりラオス国境を指差すように断崖絶壁があります。
タイ人の中では、ここ数年で大ブレーク。でも、まだ日本人にはまだまだ有名ではありません以前この付近に仕事で行ったときは山一面がキヤベツ畑でしたが、今は値崩れしたキャベツに代わり様々な作物が植えられています。
なんとゴム価格高騰に伴って、ゴムまでも植えられていますが、毎日収穫する必要があり、かつすぐ加工しなければならないゴムが急斜面での栽培に適するのか?は素人的にも不安です。 
参考; 南への旅1;ゴム園
今回行ったのは、このプーチーファーを眺めることのできるモン族の村パヤピパックです。



IMG_0009_R.jpg
今回借りた4WD。ISUZUのピックアップトラックをベースにThairung社が乗用車タイプへの改造車。

North Car Rental社で1500バーツ/24時間でした。
他のところでは、ToyotaのFortunerが殆どで値段も1日2000バーツ以上でした。
(ちなみにFortunerもピックアップトラックベースの車です。HondaのCR-Vは乗用車ベースで乗り心地は良いのですが、やはりトラックベースの車はイマイチ。但し、Thairungは結構よかったです。少なくともFortunerよりはずっと良い。IsuzuのMu-7はやはりトラックベースですが、乗り心地は抜群で、大ファンです。)


North Car Rental
電話;08-1716-1211, 0-5380-6996
URL;http://www.northcarrental.com/


道路は基本的には舗装されています。が、一部ダート道があります。乾季であれば2WDでも大丈夫な場合もありますが、基本的には4WDが良いと思います。




①ドイアンカン近く ;ラフ族(ムスー族)の村など
P1050917_R.jpg
タイ側国境(ノーレー村)からミャンマー側陣地を望む。本当に『陣地』という感じです。



IMG_9676_R.jpg
ノーレー村陣地(Baan Nolae base;ฐานปฏิบัติการบ้านนอแล)の看板が。タイ側は完全に観光地。ミャンマー側は、、、
このノーレー村はもともとミャンマー側から逃れてきた山岳民族の村です。


P1050934_R.jpg
国境近くのコップドン村(Baan Khop Dong;บ้านขอบด้ง )の小学生たち。



IMG_9693_R.jpg
コップドン村はラフ族(ムスー族)の村です。特徴的なテラス付きの高床式住宅です。
(この階段もムスー族に特徴的です。(他の民族はハシゴ状あるいは階段状が多いと思う)
おばあさんが、洗濯をしていました。
(山岳民族は老けて見えるので、「おばあさん」と思ったが、実は50歳くらいかも?)



IMG_9685_R.jpg
近くの斜面にはドイアンカン・ロイヤル・プロジェクトで支援を受けた高原野菜の畑が続きます。



P1050889_R.jpg
ドイアンカンの市場は、近隣の山岳民族だけではなく観光客も多く訪れます。
ブラブラしているだけで楽しい市場です。



P1050895_R.jpg
バンコクではあまり見かけない野菜がいろいろ売られています。
左奥に見えるのは朝鮮人参です。



IMG_9664_R.jpg
訪れた時は桜の満開! あちらこちらの桜並木を楽しみました。 日本の桜より濃いピンクです。
ちなみに、現地案内板にはซะกุระแท้(本桜?)とありましたが、ウィキペディアで調べたところ「本桜」とは「ヤマサクラ」とのこと。ヤマザクラを再度調べたところ
「個体変異が多く、開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がある。」
とのこと。

う~ん。ドイアンカンの桜はサマザクラなのだろうかどうか?

(ちなみに、「ซะกุระแทŭ」は固有名詞でなく、「本物のサクラ」の意味かもしれません。)


Baan Khop Dong Tambol MaeNgon, Amphur Fang, ChiangMai
บ้านขอบด้ง ตำบลแม่งอน อำเภอฝาง เชียงใหม่ 50110
参考; Baan Khop Schoolの電話番号 : 053450050,053450048



②フアメーカム近く ;ラフ族(ムスー族)の村など

P1060061 - コピー_R
フアメーカム(Hua Mae Kham;หัวแม่คำ )からの景色;タイ側領土が半島状に突き出た地形です。
ここは以前仕事で来たときは軍の陣地でしたが、今は天然資源環境省の国立公園局事務所および観光客用ゲストハウスです。時代の変化を感じる。






P1060063_R.jpg

こんな辺鄙な国境にも(辺鄙な国境だから?)ちゃんと国王の写真があります。
後ろに見えるのが国立公園局のゲストハウスです。
原則として事前予約制、国立公園局サイトから予約できます。



P1060067 コピー_R
付近のラフ族(ムスー族)の村で。
この女の子は15歳。抱えているのは、この女の子の子供です。
(ちなみに、この女の子のダンナは19歳)


P1060074_R.jpg
さすがに、この赤ん坊を抱えている娘は、「お母さん」ではありません。
(そりゃそうだろう。どう見ても小学生!)



P1060068_R.jpg
ラフ族(ムスー族)の家。やはりテラスのある高床式一軒家。階段が特徴。
タイ国旗が掲げられているところが、「(治安対策としての)国からの締め付け」を想像させる。
電気あり、井戸水簡易水道あり、でインフラ整備がされています。



P1060064_R.jpg
犬・ニワトリ・黒豚・水牛、そして人間が一緒に生活しているのが村の特徴。
ちなみに、水牛は畑仕事に使えるし、肉にもなります。
都市近郊農村ではすっかり鉄の水牛(=耕運機など)にとって変わられましたが、このような村では現役です。
値段も高く、メスは一頭3から4万バーツ程度すると思います。(田舎ではかなりの財産)



Baan Hua Mae Kham Tanbon Mae Salong Nai,Chiang Rai
บ้านหัวแม่คำ ต.แม่สลองใน อ.แม่ฟ้าหลวง จ.เชียงราย 57110

参考;メーサロンナイ自治体電話番号: 053730322,053730360


③プーチーファー(Phuchifa)近く;モン族(メオ族)の村など

Phucheefa_R.jpg
標高1628m ラオスとの国境にそびえるプーチーファーです。断崖絶壁の向こう側はラオスです。
特徴的な風景で、写真で見たことのある人も多いと思います。


P1060091_R.jpg
チェンライ県クンタン郡パヤパック村(Baan Payapipak;บ้านพญาพิภักดิ์)から見たプーチーファーです。
遠くに特徴ある断崖絶壁が見えます。

えっ、見えない?





P1060090_R.jpg
クローズアップです。もうわかったでしょう?



IMG_9977_R.jpg
この村は尾根道にあるモン族(メオ族)の村です。




080316173_R.jpg
モン族の家は土間です。家の中に台所もあります。
(モン族の家や村はあまり整理整頓されていない傾向があります。なぜか民族性があるのですね。)



080316187_R.jpg
モン族の使う言葉はモン語。モン語カラオケもあります。文字は英語アルファベットを使います。
他に山岳民族のカラオケとしてはアカ族(イコー族)のものもあるそうです。
いずれも、メーサイ(Maesai;แม่สาย)の市場で買えるようです。


P1060086_R.jpg
盲目のお婆ちゃん。目が見ないながらもバナナの木を細かく切り刻んで豚の餌を作っていました。
(このお婆ちゃんはモン族(メオ族)でなくヤオ族(ミェン族)です。



Baan Payapipak Tanbol Yanghom Amphur Khuntan Chigangrai
บ้านพญาพิภักดิ์ ตำบลยางฮอม อำเภอขุนตาล จังหวัดเชียงราย
参考;パヤピパック小学校 電話; 0-5371-0183


山桜

やっぱり山桜なのですね。
禾さん、ありがとうございます。

日本も桜が満開のようですね。
4月10日から日本に行きますが、、、、、桜は見れないでしょうね。
[ 2010/04/04 18:37 ] [ 編集 ]

山桜でしょう

偶然ですが、今年の1月4日からドイアンカーンに2泊しました。桜が満開、梅も李も咲いていました。
ここの桜、幹を見る限り山桜に似ています。
木々による濃淡の差、染井吉野の単一な色より個人的には好きです。
確か染井吉野は明治初期に豊島区で人工的に作られた桜界の新参者、ドイアンカーンの桜の方が原型に近いのではと、勝手に思っています。
[ 2010/02/12 04:31 ] [ 編集 ]

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