バンコクの状況;ひどい冗談

私の住居は、日本人の多いスクンビット地区です。
衝突がおきている地域まで数キロの地点ですが、
銃声も聞こえなければ、爆発音もない。
ショッピングセンターに行けば、人があふれている状態です。
さすがに、昨日15日は人があまり多くはありませんでしたが。

わずか、数キロの地点でこうなのですから、
バンコクの(占拠地域を除く)多くの一般市民は普通の生活をしているのではないかと思います。


日本で大災害が起こるとテレビ各局は、いっせいに特別番組になると思いますが、
タイではあまりそんなことはありません。政府発表などがあるときには切り替わりますが、
一般的には普通に番組をおこなっています。
私の参加しているSNSでも、タイ人はみな今回の騒乱のことには全く触れもしない。
エキサイトしているのは外国人主体という感じです。



ところで、今日は夕方に日本から出張者がタイに到着予定で、夜には食事をしながらの打ち合わせをする予定なのですが、
その場所は、衝突地点から1kmほど。
今のところ大丈夫ですが、場合によっては場所の変更が必要かと思っています。



終結? バンコク騒乱 いままでの纏め

で、「近日中にデモ隊が排除されるだろう」との勝手な予想を書きましたが、
いまのところ、「ある程度あたっている」ともいえるし、「あたっていない」ともいえます。

強烈な報道規制(含むTV・インターネット)もあり、入手できる情報は限られ、かなり推測も混じるのですが、


「あたっている」点では、デモ・占拠地域の封鎖・兵糧攻めが利いてきており、デモ参加者が「増えていない」or「減っている」(報道により異なる)状態のようです。

「あたっていない」点では、デモ隊の抵抗は相当強いということでしょうか。また、衝突地点が拡大している点もあります。



死傷者の数は、本日16日朝の時点で、死者22人から26人(報道により異なる)まで膨らみました。



昨夜のアピシット首相のTV演説では、「作戦は続行する」と繰り返しました。
ここまで、来た以上当然なのでしょうが。

前にも書いたように、赤シャツ隊(UDD)には、これ以上死傷者を増やさないためにも、どう敗戦処理をするのかをUDD幹部には考えて欲しいのです。

ちなみに、赤シャツ隊は当初は極めて秩序だったデモを行っていたと思いますが、
現在は、指導者も強硬派(武闘派)となり、かつどこまで統制がとれているのか不明です。
(=統制のとれない突発的な衝突がおきがち)

一方で、軍の兵士は、現場で矢面にたっている人は、ほとんどは徴兵された兵士です。
高等教育を受けたタイ人は、学校での訓練を理由に徴兵を免除されます。
つまり、教育を受けることができなかった貧しい人に現場兵士が多い、
すなわち赤シャツ隊へのシンパシィを感じることが多いはずです。

今まで、軍が赤シャツ隊を取り締まりきれなかったのは、このような事情も間違いなく影響しているといえるでしょう。

でも、ここまで来てしまったら、締め付けもきついし、生きるか死ぬかに直面されており、あ
る意味のどかな対応に対する期待は無理でしょう。


「富裕層・中間層」の支持を受けているといわれる現政府。
その富裕層・中間層の政府のために生死の危険をもって赤シャツ隊(≒貧困層)を取り締まっているのが、
貧困層の徴兵兵士


富裕層・中間層は、今もショッピングやテレビ・スポーツを楽しんでいます。

なんか、悲惨を通り越して、ひどい冗談ではないかと思えてもきます。




追加;
タイで入手できる情報は限られているのですが、
Youtubeでは各種情報がアップデートされています。
各国放送局で放送されたものや一般市民が撮影したものなどいろいろあるので、
興味のある人は検索してみてください。
(検索方法は施行錯誤でいろいろキーワードをいれるしかありません。ただ、投稿日を「今日」や「今週」として)



例;軍の車が襲われている様子。ほとんど兵士は無抵抗です。(1人の兵士が撃たれていますが、詳細は不明です)




市民の撮影ビデオ。投稿日は昨日ですが、いつ撮影したものか不明。
上半身裸の人は武器を持っていないことを示しているのだと思う。




あせかき さん

タクシンの真意は彼自身しか判らないものですが、少なくともタクシンが実現した良いこともいっぱい、例えば30バーツ治療等。彼は最悪の政治家ではないとはっきり言える。
(かなりいい方だと思う)

- さん 

「タイの政府たちが行っているのは、従来のやり方と変わらず情報を統制し、海外への発信されていない場面が多過ぎます。あたかも赤シャツはテロリストのごとく。平和的なデモを行っている人たちを強行に排除しようとしており、その理由を正当化するために見せ付け、しかも、メディアを利用して一方的に記者会見を開いているのを見て無念でなりません。」

すごーく賛成します。このことを見えないタイ人がいっぱいいる。(見えても信じたくないかも)
インターネットのおかげで隠している情報、見せたくない情報を隠せない。政府は赤組の中でテロリストが入っているっていつもテレビで放送されているけど死亡した人、一人も
テロリストがいないみたい、不思議じゃない?


[ 2010/05/21 12:57 ] [ 編集 ]

貧しい人たちの悲痛な叫び

今回のデモは、貧しい人たちの悲痛な叫びだと思う。単にタクシンの扇動だけで、死を覚悟までしてデモに参加したりはしない(たとえ日当をもらっていても)。現政権の記者会見等の、情報を鵜呑みにはできないと思います。新聞、テレビはほとんど政府側の報道しかしないから(UDD側のテレビが封鎖された)。タイの現状を知らない人には、現在の銃撃が極あたりまえのような印象を受けると思いますが、現政権が軍事クーデターにより成立したことを考えると、どちらに正義があるのかわかると思います。
[ 2010/05/18 10:16 ] [ 編集 ]

こんばんは、

タイの政府たちが行っているのは、従来のやり方と変わらず
情報を統制し、海外への発信されていない場面が多過ぎます。あたかも赤シャツはテロリストのごとく。平和的なデモを行っている人たちを強行に排除しようとしており、その理由を正当化するために見せ付け、しかも、メディアを利用して一方的に記者会見を開いているのを見て無念でなりません。

一刻も平和な日々が戻ってほしい。
[ 2010/05/17 23:31 ] [ 編集 ]

yellowさん

ご意見ありがとうございました。
とても参考になります。また家族と話し合ってみます。
[ 2010/05/17 18:20 ] [ 編集 ]

エノモト さん

これは、僕の個人的な考えですが、タクシン(さん)は、タイを本当の意味で、民主主義の国にしようと思っているのではないでしょうか。すなわち、多数派の意見が反映される国という意味でですが。
[ 2010/05/17 13:04 ] [ 編集 ]

僕はタイ人ですが皆の意見を読んだらタイの状況を良くなる方向を願っている外人もいて関心した。
僕は赤です。しかしタクシンが完璧でない人を判っているので汚職したこととか悪いと思う。そう言っても今までどの政府でも汚職しただろう。
[ 2010/05/17 11:51 ] [ 編集 ]

シャトーデバンコクの件

シャトクーデバンコクは現在閉鎖区域の東の通り、日本大使館もあるウィッタユ通りの東側200mに平行に走るソイ・ルアムディにありスクンビット通りのプルンチット駅から南へ300mという立地です。

来月に、どの様な状況に変化しているかは不明ですが占拠が続いてる様であればホテルへの出入りにかなりな不便を強いられるでしょう。どうしてもバンコクへ来られるのであれば、センターポイント・シーロムとか川沿い近くのホテルであるとかの方がベターでしょうね。

ちなみに私、7月の訪タイはスクンビット通りのBTSプラカノン近くのホープランドSOI46を予約してあります。





[ 2010/05/17 08:30 ] [ 編集 ]

初コメントお邪魔します。

初コメントお邪魔します。
実は来月末に家族でバンコク旅行を計画しているものです。
chateau de bangkokというホテルを予定しているのですが
このホテルの周辺の治安はいかがでしょうか。
今回の旅行は考え直さなければいけないものかと悩んでいたところに
こちらのブログを拝見いたしました。
バンコク現地からの情報をより頂ければありがたいです。
よろしくおねがいします。
[ 2010/05/17 03:00 ] [ 編集 ]

MASさん

いま起きていることを過小化しようとする意図で書いていません。そう読めたのでしたら失礼しました。外国メディアでは、まるでバンコク全体が混乱にあるように見えますが、バンコクの地図を見てもらえればわかりますが、騒乱状態にあるのは、バンコクのほんの一部です。バンコクの多くの人は、今回の騒乱の外にいることを強調したくてこのような表現になりました。

なお、経済的被害は大きく、日雇い、あるいは短期の契約で働いている多くの人は、今回の騒乱で職を失っています。
そちらの方が、バンコクの市民にとっては大きな関心と感じています。

なお、様々な噂がSMSで飛び交っています。が、殆どの噂が単なるデマと思います。このような時にこそ、情報の選別が必要ですね。
/さくらぎちょう
[ 2010/05/17 01:48 ] [ 編集 ]

ドリアンさん

確かに招聘された兵士には少数民族も多いのですよね。
複雑な思いです。

/さくらぎちょう
[ 2010/05/17 01:41 ] [ 編集 ]

あせかきさん、地下鉄さん
いまの過激化した赤シャツ隊は別ですが、私も赤シャツ隊にシンパシーを感じます。が、今回の騒乱はそれとは別次元の話になってしまいました。

Mさん
申し出ありがとうございます。どなたかコンタクトがあれば連絡します。

yellowさん
おっしゃることは理解できます。但し、多くの人の血が流れること、まして弱者の血が流れることに辛さを感じます。

/さくらぎちょう
[ 2010/05/17 01:39 ] [ 編集 ]

サトーンに住んでます。銃声・爆発音は連日響き渡ってます。昨日は家の前の電話ボックスが破壊され火まみれになっていました。知り合いのタイ人によれば死者数は数百人を超えているとの情報もあります(政府は隠しているが、火葬のためソイランナムへ運んでいるとの噂)。スクンビットは安全かも知れないけど悲惨な目に合っている人も多くいます。
[ 2010/05/17 01:10 ] [ 編集 ]

UDD VS の兵隊さん

昼飯を食いにいった時はタイ人の完全装備が店の前に立っていました,
新しいガードマンを雇ったのかと店に人に冗談を言いましたが.
いまUDDに銃を向けているのはキリスト教カレン族でした。
カレン族はビルマとの緩衝に利用されている人々,
タイ語は通じない人たちです。。
こんなところで銃を持たされ人殺しに加担させられるのを見て気が重くなりました。

[ 2010/05/16 22:58 ] [ 編集 ]

バンコク・事実を語る

こんばんは、

参考まです。宜しければご高覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=ihlfEBSBXCc
http://www.youtube.com/watch?v=zVlMcI6k1fY
http://www.youtube.com/watch?v=rov8vUDMQu0
http://www.youtube.com/watch?v=TfA3a5--KSU
http://www.youtube.com/watch?v=YoRlRrKXzBY

一刻も平和な日々が戻ってほしい。
[ 2010/05/16 22:55 ] [ 編集 ]

タクシン抜きの 赤シンパシー

こんにちは
いつも blogなど読まないのですが 家にテレビがなく
情報源がネットだけなので今の状況を知りたいとおもってたら このwebにたどりつきました。

ひどい冗談>>> コメント とても共感です。
うちは 労働層ではなく 中上ですが 赤シャツ支持
です。 私自身は 赤というより 30bahts
とか 根に向けた 政治 目に見える結果 とうことで
赤です。 赤というと まあタクシンさんと 結び付けられるのは 仕方ありません。 個人的にタクシンは あまり
スキでありません。 汚職汚職といいますが 黄色赤もどちらも汚職天下ですね。 同じ汚職でも 結果がでる 汚職というのは だめなのでしょうか?  建前や やり方手段プロセスが 大切なタイ人には 受けないのでしょう。

アピシッっトさんも大変なときの首相ですね。 農民よりの政策 タクシン時代の政策を otop や30bahts export supportなど 約束すれば 歩み寄れるのでは?
****タイの政治に詳しいくはないので 個人的コメント
として 書かせてください。
[ 2010/05/16 22:35 ] [ 編集 ]

困っていたら

完全にタイ化している日本人ですが、都心からはちょいと離れていますので、もしスクンビットで停電や銃弾で困っている人が居ればいつでも避難を受け入れできます。商売の方ならオフィスや工場もある程度開いているので貸せます。
って、タイ人ぽく営業しようとも思いながら、こんな記事を読んでおりました。
日本も格差社会ですから、お金持ちさんは工場に移転すればよいでしょうが、SOHOとか現地採用とかそんな困っちゃう人々でも人道的支援?や小商い支援も可能です。
どうせ何処へ動いてもタイだからもちろん多少の危険性はありますがいつでも連絡してください。

 連絡先は管理者に連絡しておきます。
[ 2010/05/16 21:01 ] [ 編集 ]

どっちが正しいのか?

皆さん、こんにちわ。

今のタイの状況は日本も歩んできた道に似ていると思っています。50年前には農村の娘が金で売られて都市部で体を売るという行為が合法でしたし、学生運動という名前の抗争もありまいた。タクシンさんはスケールこそ違いますが田中角栄のイメージとダブります。

コメの最大の輸出国だったタイもベトナムに抜かれ、いまや農業国でなく工業国としての道を歩んでいるのです。そしてそれは間違いなく豊かな国、右肩上がりの所得の国として発展途上にある訳ですから、その途中過程として現在の混乱は乗り越えていかざるを得ないのです。

 先進国である日本のいい所を学び、日本が失敗したであろう現実は反面教師として参考にして戴き前向きなる発展を遂げて欲しいと願っております。

いましばらく様子を暖かい目で見守りたいですね。
[ 2010/05/16 20:17 ] [ 編集 ]

タクシンのシンパ

イサーンに3年住みました。そこでは人々の職がない。ほとんどの人が貧乏です。たいていの人がひどいところに住んでいます。タクシンは本当に貧しいひとのための政治を行いました。タイ人は貧しい人を軽蔑する傾向があります。豊かなひとは、貧しい人を一人前の人間として扱わない風潮があります。今回の騒動は階級闘争だと思います。タクシンはこれらの人たちにとって救世主なのです。
(つづき)
タクシン自身は貧困層の出身で、携帯電話で富をなしました。彼の政治は、1)O-Top(大分県の1村1品にまなびました)、2)30Baht医療、3)麻薬の撲滅(Triangleの麻薬一掃)、4)警察の汚職の一掃(今もあるけど)、5)貧困層への補助金交付(日本の民生補助金みたいなもの)など。タクシンは、彼の野心のために彼の富を現在のデモに使っているのではなくて、多数派である貧者のための政治が行われる社会を目指しているのだと思います。(タクシンの肩をもちすぎかも)。でも、彼がいなかったら永久にそのような社会は、タイには来ないでしょう。(もう少し)。タクシンまでは、貧しい人たちはあきらめていましたが、タクシンによって、これらの人たちに自覚がうまれたと思います。(あとひとこと)。
私は、イサーンの大学で研究をしていましたが、そこの教員と話していて、彼らが、貧しい人たちを一人前の人扱いをしないのを見て、驚きました。
[ 2010/05/16 13:22 ] [ 編集 ]

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