洪水;今年は特にひどいのか?

日本では、工場見学萌えなどがブームだそうですが、

(見学を前提としていない)いろいろな施設や工場に勝手に行っても見学させてはもらえません。


でも、タイではいきなり飛び込みで行っても、結構普通に中に入れてもらえます。

参考;
バンコク工業地帯 萌えクルーズ
絶景工場!!
巨大木造精米工場(100年市場)



で、EGATの火力発電所や水力発電所を見学したことがあります。
(ここタイでは、電力供給はEGAT(タイ電力公社;Electricity Generating Authority of Thailand)が60%の圧倒的シェアなのです。)

東北大震災の後、電力会社の体質が次々に明らかになって皆の怒りを買っていますが、、、 EGATの体質がどうなのかは知りませんが、EGATの豪華な設備に驚いた覚えがあります。

公園のように整備された敷地、豪華な宿泊施設や研修センターなどなど。
(敷地は無料で一般公開されていますし、宿泊施設や研修センターは有料で一般の人も使うことができます)


で、ターク県にあるタイ最大のEGATのプミポンダムにも行きました。
発電・農業用灌漑・治水目的の巨大な多目的ダムなのですが、私が行った際には、「慢性的な水不足」で(農業用水を減らすことができないため)発電が常に計画を下回っているとの説明を受けました。



が、数日前のテレビニュースを見てびっくり。 プミポンダムがすり切りいっぱい満水の様子が映し出された。

決壊の恐れがあるので放流するとのこと。 シリキットダムもやはりいっぱい。


タイでは今年台風が次々に来て、タイに近づくころには熱帯性低気圧になるので風は大したことがないのだが、雨がとても多い。 
そんなわけで、北部から順々に洪水。 
ナコンサワンで洪水! 

ウタニタニが水に浸かった! 

アントーンで堤防決壊! 

と、徐々にバンコクに近づいてくる。

そして、2日前にはアユタヤで大洪水。 工業団地まで水につかる事態。


バンコク北部のパトゥンタニは今日洪水!との噂で持ちきりです。


実は、洪水はタイでは毎年のように起こるのですが、、、


洪水間近;決定的瞬間

水中都市


、、、、

今年の洪水は、死者も250人以上でています。家の崩壊も多く、まじヤバそうです。


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実は、以前からタイの洪水って毎年の年中行事。

私がスコタイにいた頃は、北から流れてくるヨム川(チャオプラヤー3大支流の一つ)の水位があがると、ヨム川に注ぎ込む支流が逆流。 そうなると、しばらくすると町中が水に浸かります。


私の住んでいたのは、高床式住居なので、別に問題なし!

各家は舟を持っており、舟で移動する。 

友人が私の家に集まって、網で魚を捕って、一緒にフライにして食べたものです。


農業も、洪水を前提にした浮き稲 (参考;タイ中央平野部の洪水って  )が植えられていたし、そもそもタムノップという、わざと洪水を起こす灌漑まで行われていたのです。 (洪水って、、、  参照)

高床式住居と舟があれば、生活は問題なし。


タイ語では、「洪水」というのは徐々に水が増えていく。

「鉄砲水」は家が流されたり死者がでたりして危ないのですが、「洪水」は決して危ないものではない。 
むしろ、肥沃な土を運んでくれ、農業にとっては望ましいものだったようです。



ところが、バンコクが洪水にならない理由  のように最近は高度な水管理が行われ、ダムや堤防で町を洪水から守っている。


結果、
ダムが想定外の貯水量になると放流せざる得ない。
堤防が決壊すると急流が町を襲い、家を流される。

そもそも、タイの平野部では、北部に降った水が徐々に増えてくるので、洪水は危険ではなかったのに、

ダムや堤防ができたことにより、皮肉なことに、

むしろ危険な状態になっているのです。






※経済集積地;商業地や工業団地を高床式にしろ! とか言えないし、
そもそも、高床式住居は高齢者や障害者に住みにくい家でもあります。 
ダムや堤防を否定しているわけではありません。念のため。










昨日(2011年10月7日)のチャオプラヤー川沿いの町です;

DSC09784_R.jpg
町外れに土嚢を積んで、ここで洪水を止めます。


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移動は土嚢に渡した木の通路です。


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町の職員や地域の消防団が一緒に土嚢を積み、町を守ります。



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町役場では、町の職員や地域の人達が土嚢を作っています。


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