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NGOの言い分とユーカリ 

コアラの餌で有名なユーカリは、白い幹と爽やかな薄緑色の木で、見て楽しい木です。
タイの地方に行けば当たり前に見ることができる木です。

タイ全土で見ることができますが、特に東北タイではきれいに植林された木を多く見ることができます。

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植林されたユーカリ

このユーカリ、環境の劣悪な場所でも育つとあって、環境保全・改善の切り札として植林される事例が多くなっています。しかも、生長が飛躍的に早いのが特徴です。日本人の自分などは、「木は数十年数百年かかって育つ」と思っていたのですが、ユーカリは5年もすれば『けっこうな大木』になります。10年もたてば『すごい大木』です。そのため、植林→伐採(販売;主にパルプに利用)→再植林 の経済原則にのっっとた「持続可能な森林再生」の切り札的にも思われ多く植えられて来ました。

ところが、このユーカリ植林が、「環境破壊」として多くのNGOなどから非難されています。「ユーカリは毒性が強く他の作物を育たなくする」などの理由でです。


ところが、実はそれらのほとんどの批判は的を得たものではありません。
もちろん、ユーカリはそれだけ急激に大きくなるため土地の養分や水分を多く利用するのも事実です。
また、以前から(法律的には違法として)住んでいた住民を退去し(経済林である)ユーカリを植林したり、自然林を伐採してユーカリを植林する、、、そのようなことに対しては、批判の余地はありますが。

ただし、降水量が少なかったり土中の塩分が強く他の作物が育たない場所にユーカリを植える、キャッサバやサトウキビなどに代えて森林率のあがるユーカリを植える、そのようなことは持続可能な緑化を図る上で有用です。

このブログでは基本的にはNGOに好意的なのですが、一方で一面的な見方しかできないNGOも多いことは踏まえている必要があります。
(政府機関は別の意味で、一面的な見方しかできないケースも多いのだが)


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スラムの火事 

12月22日にスクムビット通りソイ16(Sukhumvit Rd. Soi16)のスラムで火事がありました。54所帯が全焼の火事です。
この付近はタイでも有数の高級住宅地。月額家賃6〜7万バーツ(20万円強)以上の高級アパートが立ち並んでいる場所です。
その一方で、その高級住宅地に隣接して、『法律的には』不法占拠されたスラムがあるのです。スラムの住民の平均『所帯当たり』月収は多分5000バーツ強(2万円)程度。
典型的な、富裕層と貧困層のコントラストです。

『スラム』をどのように定義するかですが、バンコクのスラムの特徴は、下記の2点と考えています。
1.(政府から見れば)土地の違法占拠状態
2.社会的な貧困状態

「土地の違法占拠」に関しては、地方、バンコクを問わず、現在のタイの大きな課題の1つです。土地の不正所有、登記簿の偽造、間違い、などがまかりとおっています。(最近もスラユット首相の国立公園内への別荘建設疑惑が報じられました)
それと同様に(以上に)問題なのが、法律的土地保有制度と慣習的土地保有制度の齟齬です。昔は(多分他の国でも一緒ですが)、荒野を開拓して農地を造り住んでいました。山岳民族も、山で作物を造りながら転々として住んでいました。ところが、そうやって、機嫌よう住んでいる住民に、「あんたが住んでいるのは国の土地だから出て行きなはれ」と突然言われるのです。さらに酷いケースでは、「山をウロウロ移動されたら国として収まりがつきまへん。ここに住みなさい」と場所を与えておきながら、あとで「そこは国のとちやから出て行きなはれ」というようなこともあります。
以前はタイ政府もそのような「土地の不法占拠」問題に対して強硬姿勢でしたが、最近はかなり柔軟な政策に転換はしてきています。

「社会的な貧困」に関しては、日本人の考える典型的な貧困(=住民が極端な栄養不良状態にあるとか)という状態ではなく、行ってみると目で見てわかりますが、テレビも冷蔵庫もバイクもあります。車を所有している人もいます。(車を所有することにより、借金をし貧困になるケースも多いのですが)
ただ、スラムの住民は地方農村出身者が多いのですが、なんとか現金収入があるのですが、なくなるとたちまち生活が立ちゆかなくなります。そういう人の受け皿が農村であったわけですが、いまはスラム生まれの人が多くなっており、新たな問題ともなっています。


いずれにしろ、スラムの問題、土地問題の問題は簡単にかけるものではありません。
が、住民の生活の安全保障を考える上で避けてとおれないものです。
そのうち、このブログに書いていきます。


前置きが長くなりましたが、この火事の付近に知り合いのタイ人が住んでいることもあって、行ってきました。

幸い「死傷者はいない」とのことで「原因は漏電」とのことです。スラムの火災理由で「漏電」はありがちです。確かにスラムではすごい電気配線で、それもなんとなく納得できるのですが、一方で一般的に再開発を行う場合に「放火して住民を強制撤去」するという噂もつねにあります。


今回の火事に関しては、既にプラティープ財団などNGO,軍などから支援物資が十分とどいており、当面の生活には問題はありません。ただし、家が再建され元の場所に住めるかどうかは、許可面、費用面で不明です。(政府としては、「暫定的に家を再建するのは認める」とのことですが)

(ここで紹介する写真は、火事の翌日のものです。「緊急援助は足りている」とのこともあって、あえて直後のブログへの掲載は遠慮していました)




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高級アパートと隣接するスラム。細い路地に住宅が密集し一旦火事がおきると消火は極めて困難。



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燃え残ったスラムの住居の様子



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焼け出された人



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NGO等より届いた衣類や食料などの支援物資



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軍からの支援物資

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募金、寄付受付




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